第121回「文化フォーラム やまなみ」開催報告 – 神野昭子 2017/03/25 (Sat) 23:18:58
 
今月のフォーラムは
能の成り立ちと楽しみ方
大西 和夫氏冒頭、本日はわたなべ先生が参加されたので
同窓会を代表して、
副会長の森岡氏が寄付のお礼を申し上げた。

能は室町時代に成立し
謡、舞、囃子で構成された象徴劇である。

能の歴史は大陸伝来の大衆芸能である
散楽からきている。

シテ(主役)、ワキ(主役を引き立てる)がいて
主役のみが能面をかけて演じる仮面劇でもある。
舞台は簡素であり、
使われる楽器は、能管と言われる笛、小鼓、
大鼓、太鼓である。
使われる能面は翁、尉、般若、小面等、
絢爛豪華な能衣装の紹介。

古典芸能として能の他に狂言、歌舞伎がある。

狂言は猿楽が原型で笑いがある対話劇で
分かり易い。

歌舞伎は庶民の楽しみで、大道具が組まれ、
場面ごとに背景が変わる。

南北朝時代に観阿弥の長男として生まれた
世阿弥によって夢幻能の仕組みを確立し、
能を優美な芸能に進化させた。

現在の流派は
観世、宝生、金剛、金春がある。

代表的な演目の「隅田川」「船弁慶」等の画像、
そしてご自分が「井筒」を大きな声で朗々と謡われた。

能は難しく、予習をして見に行かないと
なかなか分かりにくいが
少し理解が出来たかなと思った。

9期森さんより
「柳原極堂顕彰句碑建立」にかかるご寄付のお願い
があった。