11月はやまなみ句会(秋の会)でした。

会場は品川歴史館内の書院大広間で、庭園の紅葉を眺めながら、立派な部屋でゆったりとした句会でした。

今回の最高点句は神野さんの「秋空を分かつ峠の眼鏡橋」でした。

今回の兼題は「釣瓶落し」 中々の力作が出揃った。

名月や縄文人も仰ぎしか       和夫

一筋の飛行機雲や秋の暮れ      卓

むくろ蝉つまんで童子無口なる    八荒

旅に出て豊作の稲黄金波       恵子

講釈も一緒に注ぐ秋茶の香      八重子

青山の何処になるや秋の暮      道雄

城山を仰ぐ墓参を終へてより     直樹

面河渓流れ流れて幾秋ぞ       礼子

紅葉狩り頭小さき川魚        文江

断捨離の日々なり釣瓶落しかな    冨貴江

落武者や九十九島の秋深し      泰男

木の葉降る飯盛山の自刃の碑     ひろ子

穭田に鷺の傾げる頭かな       幹

美術館巡りて釣瓶落しかな      宣子

露天風呂釣瓶落しのひとり占め    道夫

蒼き月天空翔る十三夜        等

秋空を分かつ峠の眼鏡橋       昭子

夜もすがら妹尋ぬらん鉦叩      人

今回の高点句は
秋空を分かつ峠の眼鏡橋   昭子

選句披講のあとは、活発な意見交換があった。
俳句は句座と言われるが 勉強の場としてゆきたい。

次回冬の会の兼題は「雪吊」です。会場は向島百花園です