本日の句会には、北高の関東同窓会から三名の方々のご出席があった。
やまなみ句会でも二人の新しい参加者を迎えることが出来た。
今月は春の句会。
兼題は「暮の春」、「春の暮」ではない。
春のまさに果てようとする意。
白川にショパン流るる菜種梅雨 公子
春爛漫日向で遊ぶ童達 永二
いかなごや大釜の湯気堀江浜 龍彦
北に集ひまた別れゆく暮の春 和夫
夕桜足元気にし急ぐ宿 恵子
野を行けば心癒さる暮の春 八重子
冴返る直言͡居爺兜太逝く 道雄
暮の春銀座に溢れる異邦人 直樹
さよならの言葉は胸に暮の春 礼子
老木の花降り積もる無縁墓地 文江
白砂を敷きし境内花篝 冨貴恵
暮の春ダブリ池ポチャドテンプラ 泰男
一人聴くカーペンターズ暮の春 ひろ子
鳥影の一瞬過ぎし暮の春 幹
今日をして散り行く花の行方かな 宜子
歓声に百畳凧の応へをり 道夫
暮の春嫁ぐ娘の白眩し 等
空耳のわらべ唄かな茅花嚙む 人
熊ベルに早まる足や夏近し 修平
声明の響く伽藍や空海忌 誠一
黒皮や天に聳ゆる暮の春 豪騎
雪解風身に通したる虎口かな 昭子
本日の最高点は
老木の花降り積もる無縁墓地 文江
歓声に百畳凧の応へをり 道夫
次回夏の句会の兼題は「祭」
他校との初めての合同句会は、緊張のうちにも無事終了した。
俳句は句座と言われるように、座の文芸で色んな意見の交流が楽しい。
北高の方々のご感想をお伺いしたい。