10月24日、小石川後楽園で俳句の会を開催しました。
コロナ禍により、紙上句会が続きましたが、久しぶりに一堂に会して、戸惑いながらも楽しい句会となりました。
「季語の重なり、助詞の使い方等に問題ありました。必ず歳時記、国語辞典を見て、季語に採用されているか、仮名づかいが合っているか確認してください。」主宰
最高得点句は、「秋燈や繰り返し読む母の文 ひろ子」でした。
一人一句、主宰選句として関東支部同窓会webすえひろ(http://matsuyama373.jp)に掲載します。
次回冬の句会の兼題は『人日(じんじつ)』です。
1月22日句会場は清澄庭園です。
神野主宰による各人の句の選句。
どつしりと体を引きつけ勝ち相撲 和夫
弓取式よいしよの消えし大相撲 卓
孫の手をしつかり握る指相撲 政紀
着流しの力士今時サイケ調 道雄
彫像の似合ふ上野や秋半ば 礼子
高尾山天狗御膳の栗うまし 文江
待宵や時を忘るる風の中 冨貴恵
コロナ禍の一本背負い九月場所 泰男
乙亥相撲復興願ふ浄め塩 環
勝ちて泣き負けて泣く子よ草相撲 ひろ子
観客の入るや力の出る相撲 幹
小春日や路面電車は道後まで 宜子
山寺の行き交ふ人や秋彼岸 道夫
反り返り襁褓ずり落つ泣き相撲 千秋
木犀の香を背なに明けの空 等
飛び出すや残暑見舞の鯛一尾 由美
歩を止むるごとにかそけきつづれさせ 人
涙目の姪の門出や秋燕 誠一
秋色や廃線敷の遊歩道 修平
大音響抜け道塞ぐ虫の闇 幸宏
消毒のしぶき手に受け二学期へ いづみ
内子座の奈落の闇をちちろ鳴く 昭子
以上