今回は10年ぶりの北高との合同句会。
前回合同句会をしたのち
有志が集まって句会を始められたとか。
場所は清澄庭園の池に突き出た涼亭。

北高からは5名のご参加。
南高からは9名の参加と、欠席投句11名松山3名含む。

今回の渾身の一句をご覧ください。

 川端の川のアーチに風薫る       永二
 春雨に大社の甍煙りけり        博道
 桜舞う畦道緑ただ一人         良
 啓蟄や飛べど進まぬ小さき羽      真智子
 庭園に揺らぐ炎や牡丹の芽       小百合
 同好の集いて謡う梅若忌        和夫
 春筍の穂先の節を数へけり       卓
 青絨毯空に広がるネモフィラよ     政紀
 水温む北と南の出合橋         道雄
 野遊や松葉相撲の勝抜戦        冨貴江
 うららかや医師の言葉の異常なし    泰男
 紅幾重巧みに畳む牡丹の芽       環
 踏青や海見はるかすところまで     ひろ子
 八重椿青葉の森の人出かな       幹
 やはらかな色に染まれり山笑ふ     宜子
 山羊の群れ右へならへの長閑なり    道夫
 肩先の一片梅見帰りかな        千秋
 牡丹の芽内に秘めたる艶やかさ     由美
 桜蘂降る陋屋の人無きに        人
 牡丹の芽菰を破りて空青し       豪騎
 雪柳小諸城址の空青し         誠一
 初虹や山懐の宿の朝          幸宏
 まさおなる空に牡丹の芽立ちかな    いづみ
 千年を桜蘂降る三春かな        昭子  
        
本日の最高点は
 春筍の穂先の節を数へけり   卓
 藁屋根の柱の歪み牡丹の芽   幸宏

十七文字という世界で最も短い詩である俳句は
季語、定型、切れという制約により想像が広がり人に感動を与える事が出来る文學。
吟行と句座が大切で、ものを深く見つめて句を作り
人の選をする事が、車の両輪のように大切で、
俳句の上達には欠かせません。

次回夏の兼題は「雷」です。