八月が終わろうとしている第四土曜日。
本格的な夏がやって来た。
暦の上ではもう秋。

しかし、余りの気温の変化にか少し出席者が少なかった。

フォーラムの会計報告の監査役として久しぶりに充俊さんが出席。

夏の句会の兼題は「半夏生」 見た事もない人も多く、苦労されたようである。

今回の力作。

遼東にヤマト残れり夏の雲      和夫

古寺や庫裡の白壁半夏生       卓

古のレース編み着てさわやかに   恵子

蟬鳴の止みて思念も止みにけり   八荒

初恋は遠き日のことさくらんぼ    八重子

雨七日猛暑を知らず蟬骸       道雄

香水の人すれちがふ美術館      直樹

山あいのそこに生き付く盆太鼓    礼子

青檸檬けふも数えて夏の朝      文江

草笛の音色違ひし棚田かな      冨貴江

雑草を刈り草臥れてかき氷       泰男

小窓より忍び込みたる夜涼かな    幹

森の音雨ともならず半夏生       宣子

遠花火俎板の音しばし止み       道夫

刈草の流れは速し半夏生        等

セザンヌの塗り残しかな半夏生     人

親指をくわえて孫の昼寝かな      誠一

炎天やレンズはみ出す波郷句碑    昭子

本日の高点句

遠花火俎板の音しばし止み   道夫