猛暑がぶり返した8月の文化フォーラムはやまなみ夏の句会。
久しぶりに参加されたり、投句された方もあり
何時ものように賑やかな会になった。
今月の兼題は「祭」
祭は夏の季語で、他の季節で使う時は春祭、秋祭となる。
滝一本山の光景をさめたり 和夫
夏暁や消し忘れたる保安灯 卓
村あげて陶酔境の夏祭 政紀
夏空に花火パチパチ祭知る 恵子
思ひ出の中に母あり麦こがし 八重子
神輿渡御胸はだけたる男衆 道雄
球場に勝者の校歌夏の空 直樹
紫陽花の日陰に重く咲きにけり 次昭
嘘のなき言の葉涼し尾畠さん 文江
不夜城のごとく団地の夏祭 冨貴恵
摘む前のトマトに注ぐ今朝の水 礼子
初デート母の作りし浴衣かな 泰男
掛け声の太く地を這ふ荒神輿 ひろ子
夕暮れて祭囃子の近さかな 幹
空蝉のまだしつかりと松の幹 宜子
草いきれ曲輪の中に迷いけり 道夫
故郷の織機の聞こえぬ暑さかな 等
風渡る木立や蝉のカルテット 人
夏暁やドン待ちならぶ道後の湯 修平
余生とは孫の子守か雲の峰 誠一
遊具抱く水着あふるる海の駅 壕騎
祭髪男言葉を群集に 昭子
本日の最高点は
掛け声の太く地を這う荒神輿 ひろ子
秋の句会の兼題は 「松手入」です。