7月の俳句の会(夏の会)は、国分寺の殿ヶ谷戸庭園で開催しました。酷暑
の続いている中、11名出席、欠席投句者10名の63句の選句、講評を行いました。
今月の最高得点は竹内氏の「半券を旅の栞に夏の果て」でした。
次回秋の句会の兼題は「夜寒」です。
一人一句主宰選として下記に掲載します。
蛍にも好みの木あり群れひかる 和夫
幾百里旅を終るや土用波 卓
釣り糸の大きくうなる土用波 政紀
終活も断捨離も嫌土用波 道雄
Uターン母と並びて西瓜食ぶ 冨貴江
讃美歌に暑さを凌ぐ傘寿かな 泰男
クレパスの黄色が足りぬ麦の秋 環
ガラス器にサラダ大盛り夏来る ひろ子
夏霧や静かに走る箱根越え 幹
日の盛りランチの店は坂の上 宜子
人形に穢れを移し夏過ぐる 道夫
米蔵に出入り忙しき夏つばめ 千秋
紫陽花や青鮮やかな空の色 等
白馬の群れ嘶きて土用波 由美
花菖蒲潮来遊郭跡の朝 人
梅雨空や涼味溢るる品選び 修平
真つ黒な子等立ち尽くす土用波 誠一
夕立ちやピーマン萎えど生き返る 豪騎
半券を旅の栞に夏の果 幸宏
終点の大夕焼に降り立ちぬ いづみ
のうぜんのほたほた咲いて放埓に 昭子