1月の句会は「小石川後楽園」で開催しました。風が強く寒い日でしたが日
溜りは温かく、白梅紅梅ともに咲き始めている冬晴れの良い天気でした。
最高得点句は、いずみさんの「道場の的の張り替へ年用意」と千秋さんの「白
足袋の小鉤きらりと青畳」でした。
一人一句は主宰選として同窓会のSNS等へ掲載いたします。
次回4月の句会は松山北高校との合同句会で、清澄庭園で開催します。兼題は
「牡丹の芽」です。皆様のご参加をお待ちしております。

投句者全員の一句をご披露いたします。

 嶋並みを跨ぐ大橋冬の空        和夫
 寒き朝小走りで行くランドセル     卓
 境内や熊手が走る酉の市        政紀
 一葉の瓜実顔や酉の市         道雄
 売約の特大の札一の酉         冨貴江
 木枯や閉じし出店と大伽藍       泰男
 ビルの底老舗の意地の松飾       環
 身の丈の幸せほどの熊手かな      ひろ子
 掘炬燵祖母の思ひ出遥かかな      幹
 遠き日の別れの音や落葉踏む      宜子
 新年や龍が吟する修正会        道夫
 酉の市買った負けたの笑顔かな     千秋
 粕汁や祖母直伝の隠し味        由美
 路地奥の小さき社の酉の市       人
 山茶花や給油促す電子音        修平
 おかめ等が客に微笑む酉の市      誠一
 梅古木の黒皮まとひ龍の空       豪騎
 行く先は日の射す方へ探梅行      幸宏
 道場の的の張り替へ年用意       いづみ
 かいくぐる屋台の匂ひ達磨市      昭子

本日の最高点句は
 白足袋の小鉤きらりと青畳    千秋
 道場の的の張り替へ年用意    いづみ
同点でした。