漱石 逃げたか金之助 – 神野昭子
2016/12/25 (Sun) 11:02:59
漱石没後100年に当たる
今年のフォーラムの締めくくりは
衝撃的なタイトルの講演、
9期 栗田博行氏であった。漱石の二男、伸六少年強打事件から始まった講演は
漱石の生い立ちが関わっていると思われる
兵役のない北海道への送籍。
兵役免除が心の中に一生点滅しているのではと
思われる数々の行動。何処にでもある兵役拒否は
人間の生き方の違いとして、
モハメド・アリは
何の罪も恨みもないべトコンに、
銃を向ける理由は私にはない。

漱石と子規の、
明治の青年の心意気。

最後の10年に漱石の残した小説の主人公達の
心情の深まりを様々な結末に持って行ったのではと。

氏、独特の心に沁みる語りと映像で
素晴らしいひと時であった。

氏のNHK時代の先輩、同僚の
多数のご参加も嬉しかった。